人間工学からの視点

椅子は長時間使用することが多く、人間工学的な視点から構造設計されている。(→インダストリアルデザイン)

座面の高さは姿勢と作業性に最も大きな影響を及ぼす。座面が低いほど体全体は安定し、手先に力を入れやすい。例えば浴室の椅子がそれである。ただし、立位への移行が難しく、背中が丸まってしまうため長時間の使用は体に負担がかかる。一方座面が高い場合、上体の姿勢は良くなる。しかし下肢への負担は多くなる。作業性は高く、ほぼ立位であるため、歩行への移行もスムーズである。また座面の角度や柔らかさ、奥行きも重要な要因である。

事務作業など長時間にわたる利用の場合は背もたれが必須である。背もたれの角度や高さ、背もたれと座面の間の角度が考慮される。

バランスチェアーは、立位と正座の中間姿勢を実現した椅子である。その奇妙な外観にも関わらず、腰への負担が劇的に改善される。事務作業向きの椅子といえる。